『下流の宴』最終回 母親の呪縛から逃れることはできない
努力する人と一緒にいられないっていう窪田さん、この二年間、彼女の頑張りを我慢してたのね。
逆の意味で自分をつらぬき、高校中退した時とおんなじまま、っていうのも、ある意味すごい人だ。
黒木瞳さんVS美波さんの、嫁姑の戦いも面白くて、顔の大小と上流下流は相関関係にあるような。
でも最後はお互いに、敵ながらあっぱれと、二人の間に不思議な理解が流れていたようです。
加藤夏希さんは子連れで出戻り、窪田さんも帰宅して、お茶づけと沢庵な食事ってなんと皮肉な。
家族がみな下流に落ち着いて、妙に連帯して居心地よさそうでした。
それでも、孫を出しにしてまた同じ欲望を燃やす黒木さん、全然懲りてないところが彼女らしい。
結局黒木さんも、強烈な母親である野際陽子さんの呪縛に縛られたままなのね。
呪縛そのままに生きる黒木さんと、それを否定し逃れようとして無気力を徹底する窪田さん。
恋愛し結婚することは、母親から自立する第一歩だったのに、そのチャンスも潰れてしまった。
せめて実家に戻らなければいいのに戻ってしまう情けない依存が、これが親子だ、っていう所です。
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