「それでも、生きてゆく」第2話 満島ひかりさんと瑛太さん、それでも共感しあうのか
満島ひかりさん、病的なまでに薄幸の影を背負って、でもけっこう大胆で図太いというのか、
口紅もつけないストイックさの一方で、瑛太さんに近づいては、兄は冤罪かも、なんて言ってしまう。
その後、事件現場に咲き乱れる赤いひなげしで、兄の有罪を確信して慟哭するのだけれど。
赤いひなげしの種をまくのは、犯人・風間俊介さんにとっての、葬送の儀式のようなものであるらしい。
そういう倒錯した美学に酔って、おそらくは猫も殺し、子供を殺し、緻密で美しい絵に思い出を刻んでいる。
それにしてもあの事件現場の池は、あまりにも山奥すぎて危険で、子供が凧上げに行く場所ではない。
おそらく、瑛太さんがほったらかしたので、代わりに風間さんについてあの場所へ行ったのだろうけど。
まだ中学生の瑛太さんにまかせて、凧揚げさせていた父親たち大人も、不用心すぎたとしか言いようがない。
さてこのドラマは、敵同士とも言える満島さんと瑛太さんが惹かれあう、という事なんだろうか。
ロミオとジュリエットも裸足で逃げ出すような、あり得ない境遇の二人なのに、もう夏祭りデートしてる。
15年ぬぐえない罪悪感、人生を楽しまずにきた境遇が、マイナス同志で共感する、っていう事なのかな。
二人が近づく事で、それぞれの家族に光が見えてくればいいのだけれど、道のりはとても長そうです。
![]() [CD] 辻井伸行(音楽)/それでも、生きてゆく オリジナル・サウンドトラック |