「江〜姫たちの戦国〜」第三十九回 太賀さん=秀頼、いいです
やっと生まれた男の子との接触を福=富田靖子さんに阻まれていい気がしない江=上野樹里さん。
でも次男国松を生んで挽回し、こちらは手元に置いて溺愛するので、竹千代との溝は深まるばかり。
今まで母としての上野さんは散漫に描いていたので、いきなり子供にこだわるのは意味不明だけど。
武家の妻が「男の子」を産むか産まないかはお家存続に直結する大問題だし、それでなくても、
母親は男の子がものすごく可愛い、という事を、正直に描いても今更損はないと思うのだけど。
まあ、そんなに聡明でもない、行き当たりばったりの江であることは、十分表現できています。
今回よかったのは、秀頼=太賀さんが、家康=北大路欣也さんと初対面して一歩も引かず、
見事な対応で賢明さを見せるシーン、そしてこちらも母としては愚かな淀=宮沢りえさんの存在。
頭脳明晰で大局を読む秀頼なのに、母親の淀が感情におぼれ息子の脚をひっぱるという図式。
姉妹が奇しくも、かわいい息子を前にしては心が乱れ愚かさを露呈する、という残念な結末。
戦火をくぐり抜け生き抜いてきた姉妹だけど、男兄弟がいないからか?息子への対応の仕方は、
どうやら学び損ねてここまで来てしまったのかも。
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