NHKドラマ「神様の女房」第一回の感想 世界のパナソニックも内職から
筒井康隆さんが経営の神様・松下幸之助、常盤貴子さんが妻むめのを演じる王道なドラマ。
脚本はジェームス三木さんで、かつて一世を風靡した彼の作品を久々に見て懐かしい。
たった一度の見合いで結婚した相手を、まるで母親のように励まし支え家事に勤しみ、
和裁の内職でためたお金を独立の元手にと差し出す、良妻賢母の鑑のような常盤さん。
世界のパナソニックも、もとはと言えばこの奥さんが内職したへそくりから始まった。
このドラマは奥さんの常盤さんが主人公なので、筒井さんは美化されることなく、もしろ、
病弱で短気で頑固で、妻に手も上げる亭主関白なだめ夫として描かれているのがおもしろい。
「ゲゲゲの女房」も「神様の女房」も、舞い込んだ見合い話から夫を決め、ゼロからスタートし、
変わり者の夫を支えて家庭を守りぬき、無名の彼を大物に育て上げる、見事な昭和の女房ぶりです。
女性の生き方に選択肢がなかった時代でも、自分の花を大きく咲かせていった女性たち。
今のこの時代にそんなドラマが多いのも、うなづける気がする今日この頃です。
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