「運命の人」第3話 本木雅弘さんの不遜な正義感
本木さんは、新聞記者としての正義のため、と政府の欺瞞を暴くのだが、そこに何かしら、
不遜で傲慢な、自己中心な本心が見え隠れし、全面的な共感はできない人物である。
孤独な人妻である真木さんの好意に乗り、大きなことを言いながらも秘匿できなかった。
血気さかんな野党議員に文書を渡してしまう脇の甘さが、身の破滅を招いてしまう。
政治家として尊敬する大平正義にさえ見限られ、新聞社内からも批判され絶体絶命。
妻の手を引いて警視庁の階段を登る原田泰造さんは、妻の転落をむしろ喜び復讐を果たす。
渦を巻くように転落していき、政治問題からただの不倫へと貶められていく本木さんの正義。
おそらく一般受けはせず視聴率も高くないだろうに、とても見ごたえのあるドラマでした。
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