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2013-04-18(Thu)

「雲の階段」第1話 がけっぷちな長谷川博己さんがよい感じ

「雲の階段」第一話、崖っぷちな長谷川博己さんをじっくり鑑賞できSな気分。

それにしても人口500人の島に、手術もできるし一応の人手もある診療所があるって。

従順そうな事務職員をつかまえて医師の真似事をさせる大友康平さんって。

このままじゃ患者が死ぬからって事務職員に手術をさせる看護師・稲森いずみさんって。

どうにか盲腸の手術をやったと思ったら、どさくさにまぎれ子宮外妊娠の手術も成功って。


にせ医者って(もちろん許せないんだけど)ブラックジャックみたいな超名医か、

にこにこ人情派で患者に好かれるけど、内科を名乗って手術なんかしないか、

だと思っていたのに、ものすごく押しの強い大友さんの言うなりな長谷川さん。

無資格とは言ってもせめて医学生だったとか看護師だとかならわかるけど高卒って。

話の前提からあふれる無理やり感が、長谷川さんを全包囲し追い詰める。


素質があると持ち上げられて悪い気はせず、自ら勉強したりする屈折感とか、

稲森さんに二者択一を迫られて断れない優柔不断さとか、人を殺した罪悪感に苦しむ姿とか。

そして、木村文乃さんのお腹を引っ掻き回したと思ったら、血の海の中手術は成功。

失敗だったら長谷川さんも観念し、犯罪捜査の話でもう終わってしまうのに。

木村さんの婚約者に説明する長谷川さんは、すっかり医師の気分になっており、

人の命を救った充足感やら高揚感やらで別人格を得たかのよう。


これは、初回から破滅への道を転がる長谷川さんの悲劇を楽しむドラマ。

それに、稲森さんと木村さんとの三角関係がからんで、昼メロみたいになるのかな。

久々にレビューを書く気になった私は、たしかに、他人の不幸が大好きなおばさん。


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テーマ : 2013年 テレビドラマ
ジャンル : テレビ・ラジオ

tag : 雲の階段 長谷川博己 稲森いずみ 木村文乃

2013-02-25(Mon)

「八重の桜」第8回 綾野剛さんの名演技に壊れる

「八重の桜」、これはもう「会津の桜」にして、会津の悲劇を一年間緻密に描いたらよい。

そう思わせるほど、綾野剛さんの苦悩する若殿ぶりが際立って、もうたまらないのです。

殿様だから、下々のようなあからさまな感情表現はできず、姿勢を崩す事もない。

いつも端然としていなければならない制限の中で、彼は目を見開き、それを真っ赤にし、

こらえながらも涙し、声の深さと強さとで圧倒してくる、その存在感を堪能しました。

会津藩主として幕府に忠誠を尽くそうとするのに、もとより幕府は海千山千だし、

天皇には気に入られ頼みにされ、公家たちからは疎ましがられ、家老からは諌められ。

智に働けば角が立つ、情に棹させば流される、純粋な思いを踏みにじられるその孤独。


しかも今回は、大雨の中、拝領の赤い陣羽織を着て天覧馬ぞろえに臨む綾野さん。

武人らしくきりりとして、颯爽と先陣を切り号令する様が実にかっこよかった。


西島秀俊さんや長谷川博己さんには注目していたけど、綾野さんがここまで来るとは。

なにしろお殿様だから、主人公の綾瀬はるかさんとじかにからむ事もないだろうに、

こんなに目立ってしまって、この先収集がつかなくなったりしないよね。

でも綾野さんは、なんだかんだで明治まで長生きするので、ずっと登場してくれるといいなっ。



テーマ : 大河ドラマ 八重の桜
ジャンル : テレビ・ラジオ

tag : 八重の桜 綾瀬はるか 綾野剛 西島秀俊 長谷川博己

2013-02-24(Sun)

「泣くな、はらちゃん」第6話 井上鑑さんの切ない音楽

「泣くな、はらちゃん」第6回、見ているこちら側が試されているかのようなドラマ。

展開がゆっくりで台詞がとろっとしていて、かといって、アクティブなはずの、

漫画ノートからキャラクターが出てくるシーンなど、ちっとも迫力がなくて眠くなる。

岡田惠和さんの名作「イグアナの娘」だと、しょっちゅう交通事故が起こっては死んでた。

そんな力ずくの悲劇もあんまりなくて、死んだ光石研さんは漫画でよみがえるし。

コメディタッチなのに軽くなくて、子供みたいなのに濃いはらちゃんにうんざりしたり。


それでも切なさにひかれては毎回見て、じれったさにストレスたまりながら放っておけない。


最初のころ忽那汐里さんが歌っていた素人っぽい曲は「私の世界」というタイトル。

これをまた子供たちが無邪気にも歌うので、耳についてどうにも離れてくれない。

音楽は井上鑑さん、なんとも切なくて恥ずかしくなるほどセンチメンタルを誘います。

泣くな、わたし。


テーマ : 2013年 テレビドラマ
ジャンル : テレビ・ラジオ

tag : 泣くな、はらちゃん

2013-02-03(Sun)

「八重の桜」第5回 静かに退廃する綾野剛さんの魅力

「八重の桜」ももう5回になるけど、時代背景のお話が多く主人公が見えてこない。

綾瀬はるかさんは今回も「あんつぁま!」と西島秀俊さんの周りをうろうろしてる。

いや、会津にいても時代の波をかぶる西島さんは、それはかっこいいのだけど。

綾瀬さんの桜はいまだつぼみもつけない冬、といったところです。


でも、ちょっとしか出番がないのに印象に残る綾野剛さんの只者でなさといったら。

物静かで知的な雰囲気で、武家というより公家か学者のような物腰。

誰もが熱く興奮し走り回るような時代に、じっと立ち止まったようなたたずまい。

滅びゆく藩と幕府の運命を知っているかのような、退廃と諦観。

若輩でありながら、幕政を大きく転換させてしまうほどの聡明さゆえ、

会津という立場と時代の流れとに引き裂かれる未来が見えるのか。

来週はあまりの辛さに泣いてしまうらしい、う~んいい役だなあ。

これまで綾野さんのどこがいいのかわからなかった、すまんかった。


テーマ : 大河ドラマ 八重の桜
ジャンル : テレビ・ラジオ

tag : 八重の桜 綾瀬はるか 西島秀俊 綾野剛

2013-01-30(Wed)

「ラストホープ」第3話 ひねりが効いてよくできたドラマかと

なんとも激戦の火曜日、「ラストホープ」と「書店員ミチル」が残って、

「いつか陽のあたる場所で」と「サキ」が脱落するという、まさかの展開です。


今回は小池栄子さんのトラウマ解決を中心に、いや、トラウマって、

即ドラマの題材になってくれて、ほんとに便利なアイテムなんだけど。


しかし、最初に高校生だった時の小池さんのつらい体験を見せながら、

それが吹越満さんとはっきりリンクするまで、30分もかける構成の妙。

そこに前夫の妻である吉田羊さんをからめて、難手術のどさくさにまぎれ、

復讐を企んでいるのか、「チームバチスタ」みたいな裏切り行為か、と緊張させて。

実は小池さんは、手術を通して二つの過去を乗り越えようとしていた、

医師の倫理を失ってはいなかった、とちょっとほっとし感じ入ったところへ。

さらに、小池さんのトラウマの相手は、実は吹越さんではなかった、という落ち。

小池さんのトラウマは昇華できないまま、さらなるサスペンスを呼び起こす。


この、二重三重にからんだスパイラルが面白くって、もう感心してしまった。

おそらく、6人の医師たちの過去はばらばらではなく、どこかにリンクしているのだろう。

最先端医療とサスペンスが組み合わさって、どんどん面白くなってきたので、

あとはただ相葉雅紀さんの演技が深まってくれれば、言う事なしです。


テーマ : ドラマ感想
ジャンル : テレビ・ラジオ

tag : ラストホープ 小池栄子

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