「ATARU」第10回、これはもう、よくできたドラマというより他はない秀作です。
しかも「SPEC」を始め細かい小ネタが満載で、一秒おきに目がくらむような思いがする。
まずは昏睡、でなくて睡眠を続ける中居正広さんと、彼を見守る栗山さん、北村一輝さん、
両親、さらには村上弘明さんと、それぞれ立場は違うけど、彼への愛情は皆が持っている。
特に、天才であろうと障害であろうととにかく大切な息子なのだと、深く気づいた両親。
このあたり、長い年月を経た愛と悲しみがしみじみと静かに流れて、とてもよかった。
そして子供時代、個性的すぎる中居さんにも、わかってくれる友達がちゃんといて、
しゃぼん玉で一緒に遊んだ楽しい思い出があったのだ、という事に救われる思いがした。
しゃぼん玉は彼にとっておそらく、心が落ち着きよいイメージがわいてくる事の象徴なので、
捜査に傷つき精神が疲れ迷うと、しゃぼん玉がゆがんでしまい苦しむのでしょう。
悪の手先かと思われた村上弘明さんも、彼なりの自己中心的な愛情を注いでいるようだし。
そしてもう一つは、民間捜査員の平岡祐太さんが解き明かす車の炎上事件。
なぜ突然、平岡さんが出てくるのか不明だったけど、車2台も燃やしての実験なんて、
警察がやるはずもなく、安倍なつみさんはいったいどれだけ高額な調査費を払うのだか。
タイヤにクロロフォルムとか、ちょっとできすぎな感もある事件ではあったけど。
…しかし!思わぬところから、栗山千明さんの母親の自殺の真相が漏れ出しびっくり。
同じ車、ブレーキ痕のない炎上、というだけでは、まさかこう繋がるとは思わなかったので、
やられた!という所で、元気になった中居さんが、昔の事件の捜査に乗り出す、という。
あの利重剛さんが真犯人なら、またすごい悲劇を中居さんが堀起こす事になるのに。
とにかく来週は最終回というので、なにやら悲しい予感とともに期待しています。
テーマ : ATARU ドラマ
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