NHKのドキュメンタリードラマ「開拓者たち」、第1回の再放送と第2回を続いて見ました。
満島ひかりさん主演というので見たいと思っていたら、第1回はまさかの1月1日放送。
もちろん見逃したけど、そこはNHKさんの事、すかさず再放送してくれたのでよかった。
満州での農業開拓に力を尽くした人々が、戦況の悪化によって過酷な逃避行をしていく。
ドラマだけではない、実際に満州から引き揚げた人たちのインタビューが挟み込まれる。
もちろんドラマもいいのだけれど、このインタビューにはフィクションを超える力があった。
淡々と、むしろほほ笑みながら語られるその言葉の重みは、ドラマより遥かに雄弁だった。
目に見えるドラマでは再現し得ないほどの過酷な体験が、その言葉から読み取れた。
一般人である開拓者だけでなく、関東軍の関係者の証言もあって、開拓民を守ろう、
という発想がなく、そんな訓練をした事もない、と正直に言っていたのが印象的だった。
荒涼として、赤く痩せた土地に作物は育たず、冬は厳しい寒さに閉ざされる、というのが、
満州のイメージだったけど、肥沃な土地で豊かに暮らしていた人もいた、と初めて知った。
もちろん、満島ひかりさんは、芯の強い開拓民の女性の役がぴったりでとてもよかった。
竹内まりやさんが歌う主題歌「いのちの歌」は、もともと「だんだん」の挿入歌だったけど、
その時は特に何も感じなかったのに、今回は胸に沁みいるような感動を覚えました。
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テーマ : 開拓者たち
ジャンル : テレビ・ラジオ
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