「運命の人」第7話 真木よう子さん、悪女ぶりが際立つ
いくら弁護士の戦略に乗ったとはいえ、偏執夫の原田泰造さんに束縛され、
剛腕記者の本木さんに騙された、か弱い女を演じ続けるのは、誰でもできる事じゃない。
そのあげく、本木雅弘さんにプレゼントした事まで否定するなんて。
一方、週刊誌の記者・眞島秀和さんとはどんどん親しくなって、触れなば落ちん風情。
そんな彼女をいまだに庇って、妻・松たか子さんの献身には答えない本木さん。
正義の記者にはなれても、妻子を守る夫にはなれない、実は小心で冴えない男です。
お嬢様から奥様になったような松さんですが、真木さんとは対決する決心。
真木さんも松さんも、平時には現われなかったしたたかさ、腹黒さがどんどん出てくる。
女は逆境で強くしぶとくなっていくのに、男はぽきっと折れてしまう、という図式なのか。
一緒に起訴された二人なのに、裁判では対立し、されに判決では明暗くっきり。
真木さんはさらに暗黒面を全開し、悲劇の女を演じ切り本木さんを糾弾するのですね。
政府の悪を追求し、大義に生きるはずの本木さんが、女一人を利用し軽く見たために、
足元をすくわれ破滅していくという、その運命に、日本のその後も引きずられている。
このドラマの音楽は佐藤直紀さんで、クラシカルでドラマチックでとてもいいですね。
「龍馬伝」や「カーネーション」も担当している方なんですね。
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