「それでも、生きてゆく」第9話、なんとももどかしく、じれったい思いをさせられた今回。
瑛太さんも、大竹しのぶさんも、満島ひかりさんも、時任三郎さんも、風吹ジュンさんもなぜ皆、
自分たちの力でなんとか解決しようとするのかなあ、かえって事態を悪くさせるばかりなのに。
風間俊介さんは、たとえ家族でも一般人の相手ではない、いや家族だからこそ危険なのに。
満島さんの存在、瑛太さんたちの存在が、彼を刺激し追い詰め、さらなる悲劇を招くのに。
ここで、警察を呼ぶべき、すぐ救急車を呼ぶべき、と思うシーンが何度もあった。
特に!瑛太さんと風間さんの、野獣同志の戦いのような、すざまじい取っ組み合いの後、
壁面に後頭部を強打し気絶した瑛太さんが時任さんに発見され、救急車でER行きかと思ったら。
なんとキッチンに座って満島さんに素人治療されていて、これにはさすがに引いてしまった。
いくら、自己完結したい人たちでも、二人の心の揺れを表現したいと言っても、そんなあんまりな。
瑛太さんには、専門の病院でMRIを撮って検査してもらうことをお勧めします。
もしかしてこの人たちは、この件も警察に報告していなくて、結果彼の逃走を助けているのでは。
そして当然、満島さんも、風間さんの行き先が因島ではないか、という事も警察に言っていない。
警察も、このふた家族を放っておきすぎだけど、満島さんは、因島島民の安全も考えるべき。
瑛太さんのナイフを盗んで、自分が風間さんを殺す決心を固めた満島さんには、共感できなかった。
被害者の家族、加害者の家族、それぞれが苦しみ、どうにか解決したいのはわかるけど、
自分たちの内側に閉じこもりすぎて、犯罪は社会が裁くべき問題である事を忘れている。
警察や司法への不信もわかるけど、一度ブレーキのはずれた風間さんは、個人の力では止められない。
風間さんがこうなる前はなるほどと思えるドラマだったけど、いざ彼が犯罪を繰り返し、
その正体がわかった今は、根本的ななにかが間違っているように思えてならない。
人間ドラマを貫くには、「心がない」彼はあまりに危険な存在でありすぎる。
それから、特に福田麻由子さんから、普通に育ち教育を受ける権利を奪ってしまっている事。
彼女には、もう家族にこだわらず、児童相談所かどこかに行き、自分の人生を守る事を勧めます。
テーマ : それでも、生きてゆく
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