「それでも、生きてゆく」第10話 瑛太さん「何回死のうとしても助ける」
大竹しのぶさんと風吹ジュンさんは、15年間、お互いに憎み合ってきた事を正直に確認し、
何かしら通い合うものがあるのだが、互いの醜さを認め合うのは、何と辛い和解だろうか。
時任三郎さんの目の前で、娘の生命に決着をつける書類にサインする小野武彦さん。
この厳しい罰を受け止める時任さんは、まるで自分が死刑を宣告されたように見えた。
風間俊介さんの生い立ち、事件の背景も次第に明らかになり、母親は育児ノイローゼだった?
「フランダースの犬」の絶望感が、日本の子供たちに及ぼした影響は、測り知れないものがある。
日本の子供たちには、天国に召されて神のもとで救われるのだ、というメッセージは伝わらない。
でも何といっても今回の圧巻は、風間さんを助けた後、心境を吐露する瑛太さんの長台詞だった。
あんな表情の瑛太さんは初めて見たけれど、失礼ながら、この作品の撮影中に父親の自殺という、
私生活での大きな傷を負った彼が、まさに血を吐くような思いでの、渾身の演技だったと思う。
それだからこそ、それに答えて「ご飯まだかな」という風間さんの狂気に、寒気を覚えるほどだった。
自首する警察の門前で、風間さんに殴りかかる満島ひかりさんの怒りにもまったく動じない彼。
まさに心神喪失な彼なので、罪に問われずまた同じことを繰り返し、それでも、生きてゆくのかな。
![]() 即発送!送料無料■辻井伸行 CD【「それでも、生きてゆく」オリジナル・サウンドトラック】11/8... |
テーマ : それでも、生きてゆく
ジャンル : テレビ・ラジオ