「リーガル・ハイ」第3話の感想 偽りの花嫁・原田夏希さんを責める事はできない
おとなしいお嬢さんと見えた原田さんの真相は打算であり、結婚は金持ちの彼と決めている。
自分に懐いてくる永山さんの好意を知りながら、ちょっと振り向いてみただけの異邦人。
そんな彼女の反応を真に受けて付きまとう、ストーカーと見えた永山さんの真相は純愛。
証言台で嘘をつく彼女をこれ以上追い詰める事ができず、罪を認め裁判を降りてしまう。
そんな彼を、自分の学生時代と重ね合わせて、こらえきれない新垣さんの涙がとても美しかった。
もし、こちらの裁判を堺雅人さんが担当していたら、きっと永山さんが勝ったのだろう。
でも、原田さんの欺瞞が暴かれれば、その先に未来はなく、結婚も破綻するかもしれない。
これからも、おとなしく内気な妻を演じ続けるであろう原田さん、でもそんな悪女は、
世の中に五万といるであろう事の苦さをも包みこんだ、素晴らしいドラマだったと思う。
一方で、堺さんが軽快にかっ飛ばす野球応援おばさんの裁判や、テレビ取材と、
ギャグ満載で笑わせてくれるのもたっぷりな上に、小池栄子さんが女スパイみたいで。
一時間があっという間のスピード感なのに、二時間ドラマをみたかのような濃さでした。
![]() 《送料無料》林ゆうき(音楽)/フジテレビ系ドラマ リーガル・ハイ オリジナルサウンドトラッ... |