「JIN−仁−」第十一話(最終回) タイムスリップの結末は「逝きし世の面影」
レトロだけど「大団円」という言葉が思い浮かんでしまう、壮大な物語の完結でした。
江戸のあの世界では、結局、仁=大沢たかおさんと咲=綾瀬はるかさんは、最後まで結ばれる事はない。
しかし、現代に戻った大沢さんは、野風=中谷美紀さんの子孫と再会し、綾瀬さんの思いを知ることになる。
そして中谷さんの脳腫瘍を手術し、おそらくそれはこの後成功し、二人は幸せになるのでは、と思われる。
綾瀬さんが中谷さんの娘を養女として育て、その子孫が未来であるとは、話がぐるっと巡って丸く収まって、
二人の女性のどちらの顔も立てているような、本当に見事な結末で、心憎いほどです。
よくわからないパラレルワールドも、山本耕史さんが上手に解説してくれるし、自分で自分を手術する、
というのも、なるほど納得できてしまうから、最後まで実に説得力のあるドラマです。
最後のタイトルバックに次々現れる、現代の東京に残る江戸の名残りは、まさに「逝きし世の面影」といった風情でした。
全体を通して、綾瀬はるかさん、中谷美紀さん、それぞれの魅力が際立ったドラマだったと思います。
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