「ラストホープ」第3話 ひねりが効いてよくできたドラマかと
「いつか陽のあたる場所で」と「サキ」が脱落するという、まさかの展開です。
今回は小池栄子さんのトラウマ解決を中心に、いや、トラウマって、
即ドラマの題材になってくれて、ほんとに便利なアイテムなんだけど。
しかし、最初に高校生だった時の小池さんのつらい体験を見せながら、
それが吹越満さんとはっきりリンクするまで、30分もかける構成の妙。
そこに前夫の妻である吉田羊さんをからめて、難手術のどさくさにまぎれ、
復讐を企んでいるのか、「チームバチスタ」みたいな裏切り行為か、と緊張させて。
実は小池さんは、手術を通して二つの過去を乗り越えようとしていた、
医師の倫理を失ってはいなかった、とちょっとほっとし感じ入ったところへ。
さらに、小池さんのトラウマの相手は、実は吹越さんではなかった、という落ち。
小池さんのトラウマは昇華できないまま、さらなるサスペンスを呼び起こす。
この、二重三重にからんだスパイラルが面白くって、もう感心してしまった。
おそらく、6人の医師たちの過去はばらばらではなく、どこかにリンクしているのだろう。
最先端医療とサスペンスが組み合わさって、どんどん面白くなってきたので、
あとはただ相葉雅紀さんの演技が深まってくれれば、言う事なしです。
![]() 【送料無料】【新春_ポイント2倍】ラストホープ福島孝徳 [ 徳間書店 ] |