「クレオパトラな女たち」第6回 島根の院長夫人はしがらみ満載
ずっと見ていたドラマなので、打ち切りというのは本当に残念でちょっと後悔しています。
熱血でノリノリなのが似合う佐藤隆太さんが、本意でない仕事のために、いつも憂鬱そう。
そんな彼がしだいに美容整形に理解を示すようになり、表情も軽やかになるお話なんだろうに。
そのプロセスが長すぎたのか、いま一つ盛り上がらなかったのが原因なのかな。
しかし、研修医の彼と結婚して島根の病院の院長夫人になると、舞い上がった北乃きいさん。
その結婚話が破綻するのは、お約束のフラグが立っていたんだけど、相手の母親に整形がばれる、
まさかそんな深刻な理由とは思わなかったので、ぐっと考えさせられてしまったのでした。
島根の院長夫人になるには、お姑さんに認められなければやっていけないし、できれば、
お金持ちで地元の名士のお嬢さんと結婚して、病院を新築でもして欲しいのが母親の本音。
北乃さんの方も、病院を継ぐ彼でなければ好きにならなかったのが本音ではないのか。
自殺未遂の彼女は佐藤さんに救われ、綾野剛さんに預けられたのだけれど、二人が持っていた、
負の要素がシンクロしたのか、激しくぶつかり合いお互いをさらけ出し合う事になる。
そうして新たに自分を受け入れていく北乃きいさん、なかなかに味わいのある演技でした。
一方の稲森いずみさん、家庭の中で自分の存在意義がなく、パニックみたいな症状になる。
勤務医の夫よりも収入があるが、医師としては邪道と思われ、母も妻も嫁も失格とされる。
仕事では、患者のわがままを優しく受け止め、いつも笑顔で対応しなくてはならない。
男性は、仕事がうまくいけばまあ満足だけど、女性は、妻も女も母も嫁も、全部評価されたい。
そのために多大なストレスを抱えて生きるのだ、という身につまされるお話でした。
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